人が医院を訪れるときは、「自分の体の調子がおかしい」あるいは「痛みがあって、普段の元気なときと違うようだと体に不安を感じる」からです。
つまり、痛みや不自由の原因を医師と相談して、できるだけ早く、もとの健康な状態に戻りたいと願うからです。そのような患者さんの望みをかなえるには、医師はいままでの経験をもとにして、患者さんの苦痛をよく聞き、診察を行います。その結果、考えられる原因を探し求め(このときに病名が分かることが多い)、治療の方法のいくつかを患者さんに説明します。治療法は一つとは限らず、いくつかの方法がある場合もあります。そこで、患者さんは病名と治療法について、医師から説明を受け、さらにお互いに相談して治療をはじめます。このようにして、「医療は患者さんと医師の納得の上で成り立つもので、医師が一方的に治療を決めるものでない」と私は信じていますし、実際そうしてきました。
整形外科があつかう病気の範囲について
* 体の部位としては四肢(手から足までの全部)と背骨です。
* 器官では、骨、関節、筋肉、腱、神経です。
* 病気では、主に、[1]けが(捻挫、打撲、骨折)[2]腰痛、坐骨神経痛、肩こり、五十肩、膝の痛みや腫れ、手、足の痛みやシビレ [3]関節リウマチなどです。
☆もう一つ強調したいことは
医師は患者さんの痛い場所や具合の悪い所を診るだけでなく、個々の患者さんで異なる仕事、趣味など日常生活上の背景を考えることが重要だと思っています。このようにして病気の部分だけでなく、病人の環境を含めて全体的な観点から治療方針を作ります。
☆ 地域の医師として
私はこの志摩地方で生まれ育ちました。当然、強い愛着を感じています。したがって、“地域の医者”として、この地方の健康を維持し、増進するのが使命だと思っています。いわゆる“かかりつけ医”というものです。ですから、整形外科のみならず、体全体の病気についての知識を持つように努力してきました。また、私が治療できる範囲外でしたら、適切な医療機関に紹介しています。 |